真空ガラス スペーシアあれこれ

カタログには載っていないようなことを紹介します。
真空層の厚さや、真空ガラススペーシアの真空が無くなった場合にはどのようになるのか、真空ガラスの性能を知ってもらうためのデモ機、 真空ガラス仕様の断熱水槽などを紹介。

真空層の厚み検証

下の写真は0.2ミリの真空層が目で見て余りに薄いのでどのような紙だったら中間に差し込めるか体感してみたくて試してみたのですが、 写っているのは官製はがきです。これは挿入出来ませんでした。
ようやく差し込めたのは0.18ミリ厚のケント紙で作られた名刺でした。

真空層の厚さ:ハガキでは不可

左側の写真は
当店にあるデジタルマイクロゲージは0.01ミリまで計測できるものですが少し写真うつりが悪くて見づらいです。ご覧の通り0.18ミリを示しています。
多分この値より0.01ミリでも厚い紙はガラスエッジに引っかかって差し込みは困難だろうと思っています。
しかし、改めて驚くのはその真空層の薄さです。理屈では解っているのですが、やはり実物の断面を見てみるとあまりの薄さに疑ってしまいそうになります。
が、それは事実なのです。
例えば一般的なペアガラスの場合、中間空気層が10ミリ以上が望ましいと聞いていますし、事実中間空気層6ミリ以下の製品は以前に比べ少なくなりつつあります。
空気層の持つペアガラスに較べ真空ガラスの場合は真空層の厚みに性能が左右されないみたいですね。 それでは真空層は0.1ミリでもイイじゃないかと考えたりもしますが、その辺りはメーカーが0.2ミリで製造していますので、窓ガラス用には一番よい真空層なのでしょう。



真空でなくなった真空ガラス

下の写真はは何らかの原因で真空が抜けたスペーシアの写真ですが、 正常なスペーシアは黒い点(マイクロスペーサー)が20ミリ間隔縦横に整列しています。
実はメーカーも施工店もこの現象が生じる事を一番恐れるので、一般ガラスに較べ数倍の製造検査と施工管理を要求されています。 結果、右の写真のごとくスペーシア一枚ごとに製造識別番号が刻印され製造年月がすぐ解る様にそして10年保証の期間が確認されるわけです。
もしこれをご覧になられたお客様のスペーシアにこの様なランダムなスペーサーの配置があれば。
スペーシアであっても既に真空ガラスではなくなっている可能性が99%以上と考えます。 通常のお取り扱いで発生した場合はメーカー保証の対象になりますので速やかに施工店や日本板硝子へ連絡した方がいいでしょう。

真空層に空気が入り込んだスペーシア




真空ガラス・デモンストレーション

右は当店のデモツールで、片方にスペーシアSTもう片方には単板ガラス5ミリを装着、 これをコールドスプレーで両方のガラスを冷却して比較するワケです。
いつもトラックに積っ放しですが即戦力の役に立つデモツールです。 メーカー製のデモツールはかさばるので自作しました非常にコンパクトです。
ガラス面に接着してあるコードは先端が温度センサーになっており、つながった片方の黒いケースは温度表示板になっています。
当店がアクセスできる地域の方で、このページをご覧になってスペーシア究極のデモストレーションを実体験されたいお客様はお気軽に連絡を下さい。 喜んで参上いたします。




スパッタ跡


非常に珍しいスパッタ跡です。

スペーシアに限らず金属薄膜をガラス表面上に生成する製品はすべて発生する可能性がありまして、製造過程で何らかの要因が絡み発生するそうでメーカーでは膜抜けと呼んでいます。
メーカーに問い合わせたところ、これくらいの大きさの黒点ならば許容範囲らしいですが、一定の面積内に複数個あれば許容範囲外との事でした。 またこの例では真空ガラスの性能を損なう様な事は全くありませんし、これを探し出して目の焦点を合わせない限り全く気になりません。
ただメーカーによれば本当に珍しいらしいです。
と云う事でレア物かも知れないですね。
当店でも取り扱いが増えてきた結果、こんなに珍しいものに遭遇しましたので紹介しました。




メーカーが見たら渋い表情をしそうな事をやりました。

スペーシアの保護キャップです。
2003年に京都の現場で施工中にたまたま破損したスペーシアがありましたので保護キャップを外してみました。 非常に粘度の高い接着剤で強力に取り付けられており、通常の取り扱いではまず外れる事がないと確認しました。
でも、このキャップなんだかUFOを想像してしまう形ですね。スペーシアの命名と関係あるのか知らん?

保護キャップをムリヤリ外した状態です。

センターのエメラルドグリーン色はガラス質で円筒形の天がドーム形状に成形されていて、 真空引きの終わった後これで栓をして穴を塞いでいるようです。更にその周囲は封止材で焼結してあります。
左の写真は真空側から見たもので、直径約1.5ミリの穴が明けられてあるのが見えますが、 この穴から空気吸引がされて100万分の1気圧というたいへん到達度の高い真空になります。


保護キャップは絶対外さないで下さい。
故意に外した場合はメーカー及び施工店や取扱店では関知致しません。
また偶然に外れた場合はメーカー及び施工店や取扱店まで申し出て下さい。




マイクロスペーサ抜け

下の写真はマイクロスペーサーの抜けで、珍しい写真です。
もちろん、真空が抜けているわけではありませんが、スリタイプのスペーシアでしたので偶然に発覚しました。
なくなっているのではなくて約55ミリ右へずれていますが、これが透明のスペーシアですと、探しても見付けにくくなります。 発見した現場は南河内郡河南町大ヶ塚に平成17年9月に新しくオープンした古民家ギャラーリー"宗"です。
もう一度、このマイクロスペーサーの抜けを探すとなると容易な事ではない事は言うまでもありません。
お客様にもメーカーの取説に記載されている旨、10年保証をお知らせ申し上げました。
ギャラーリー"宗"のスペーシア施工例はここから。

マイクロスペーサの抜け



マイクロスペーサの位置ズレ

この写真も、もちろんマイクロスペーサー抜け同様に真空が抜けているわけではありませんが、スリタイプのスペーシアでしたのでお客様が発見しました。
また中央部ではなくガラス下辺のあたりでした。こういうケースは本当に余り例がありませんので、お客様のご要望に従いメーカー担当者に現場への同伴を求め、 メーカー側のお客様への直接説明で、視認性が悪く探さないと判別しない事や、性能が損なわれたと云う事でもないのでこのままご使用頂く事でご理解されました。
現場は河内長野市で2011年の施工物件です。
そしてメーカー担当からはお客様に10年保証には変りがない事を改めてお伝えされておりました。

マイクロスペーサの抜け

2012/12/09/マイクロスペーサの位置ズレを追加




スペーシア仕様の水槽

写真右はスペーシアを使った水槽の例です。
冷水族の観賞魚にとサンプル依頼があり製作してみました。

巾500ミリ高さ350ミリ奥行200ミリの大きさで、満水容量は35リットル、見た目よりもたくさん入ります。

依頼者のコンセプトは真夏に冷水の入った水槽を結露させない事、そして定温に保つための消費エネルギーが少なくて済む事、 そして世界に少ないであろう希少性を求めての事等、エトセトラ×2 らしいです。





2004/01/12/page_open



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