浴室ドアの取替は2枚折れドアの不具合が圧倒的に多く、戸車や摺動部が摩耗した状態でそのまま使用しているうちに建具接合部の各所が修復不可能になるケースや、それにアルミ部材が薄いため腐蝕によって修復不可能なケースなどが取替え対象となる。
アルミ部材が薄いために腐蝕によってドアが崩壊なんて、ユーザーにとっていい迷惑のほかなにものでもないが、腐蝕崩壊に到るまで30年近く使用していたのだから仕方ないとしてもメーカーはサッシシェアでは横綱級なのだからもっとメーカーのプライドを示して欲しいと思う。
また取替を要するか要しないかは、2枚折れドアのガラス補修が可能か不可能かによって取替の判断になるのでガラスの補修が困難な程度にドアが傷んでいたら取替をお奨めする。さらに付記しなければならないのは浴室内のスペースに余裕がある場合はほとんどのケースで二枚折れドアを再び取り付けることなく片開きをお奨めして取り付ける事になる。
理由として故障率が殆どないため二枚折れドアよりはるかに長持ちする事や経年時メンテナンスの容易さがあるため。
当店では浴室ドア取替えは通常の場合では既設ドア枠を残したまま新たに内付けタイプのドア枠セットを既設枠の中に取り付け法を採用している。
そうするのは既設枠を取り払おうとすると壁タイルにドア枠が埋まっているため、枠周辺のタイル壁をカットしなければならず工事費のコスト高に繋がるためだから。水廻りでは防水について特に配慮が必要となるため無用なタイル壁の切り抜きはしない方がよいことやタイルの補修で柄や色が揃わないためと云うこともあって、費用対効果が余り期待できないのも事実。
であるからタイル貼りの浴室ドア枠を取っ払う方法での作業は浴室においては少ない。
逆に枠まで取り払うケースもあるが、施工例は少なくて浴室に限って云えば割合として1割未満でないかと思う。
午前9時から現場にて浴室ドアの取替え、午後12時10分に完了した。これが取替え前の状態で樹脂ガラスの補修でのご依頼だったのですが、各所の傷みとホワイトのため汚れが目立つのでドアを買えて欲しいとなりました。
取り付ける際に邪魔になる元々のレールをハツリ取りって新しい枠を入れやすくします。
新しい枠も相手の形状に合わせて切り欠き削り合せていきます。 切断するほどでなく、体重が掛かる可能性の高い下枠は特にしっかり平面的に荷重が分散するように微調整はサンドペーパーをサンダーに取り付けて削る事になります。
通常はサンダーで新しい枠を削り合せる作業はないのですが、この現場の場合は既存枠の形状にR部分があり、納まりが悪いため削ったのです。
元の枠に新しい枠をセット。寸法はピッタリサイズにメーカーで特寸オーダーしていますので余計なすきまはありません。
さらにこの度の製品は信頼のメーカー製で腐蝕して潰れる事はまずありません。
新しいドア枠を取付後、ドア本体を吊り込み調整後、水切りのシーリングを施して完了。
元の枠が防水性能の維持していますので新しい枠の外周は防水とか水切りとかよりすきま隠しと云った方が適切です。
以上が作業3時間余りで完了しました。