猫マールと云うステンレスネットを張ってみた。
木製網戸のためアルミ製網戸よりかなり面倒で、エアタッカでネットを150㎜間隔で先に押さえねばならないので張りにくいが良い感じの仕上りに張れた。
ここに紹介する事の顛末は富田林の或るお客様からネコが網戸の網を傷めて穴が空き、困っているのでどうにかなりませんか?
ステンレスの網が良いのですが爪で引っ掻いてよれるのが難点で、それで良ければ張りますよと案内しましたが、少し考えるとの事で電話が終った。
そういうご依頼で色々調べるが十数年前からある樹脂ネットの上にさらに樹脂コーティングしたものしか見当たらないのであった。
しかも入手経路によってはかなりの価格差があるWebネットで取れば低価格だが運賃を乗せると張替のコスト希望価格にならない。
そんなとき、仕入れ先の建具金物専門で取引の卸業者がたまたまステンレスの網サンプルを持ってきた。
サンプルは願ったり叶ったりの製品で、これは良いなと思って製造元をみると、なんと当店が何度かステンネットを仕入れている製造会社ではないか。
なんとビックリ、灯台元暗しである。
金物卸問屋には既に製造元とは10年以上前から取引があるので云々の事情説明をして、この網の件では引き下がって貰った。
後日、ホームセンターへ行く機会がありビバホームへ行くと、件のステンネットが2m巻きで4950円だったかで販売していたので価格に少し驚いた。
しかし、プレミアムな網戸用ネットだとつくづく感じる製品なので、まぁこれくらいの価格でも丁度良いだろう。
それで、先日の少し考えると仰ったお客様に連絡を取り、とても良い製品が見つかったとのご案内を差し上げると即決となり、冒頭から下りの話である。
今回、私はこの製品が最も良いと思ったのだが、さらに感じ取って観たのは過去に何度かガラスも買って貰っているその製造会社のひたむきな製品開発に対する姿勢だった。
製造会社は網戸用ステンレスネットで十数年取り組み、その開発経過の製品も当店は存じているので、昨年開発した社長にとっては得心の製品ではないかと思う。
ネコの引っ掻きで困っているお客様には朗報であろうし、積極的に広めたい一品である。
ステンレスネットは網戸本体より耐候性や腐蝕及び強度にずっと優るので普通の取扱なら一生ものと考えている。
アルミの場合押えゴムの耐用年数に左右されるだろうがそれでも網の張り替え頻度は1/4くらいだろうか、それよりも押えゴムのスッポ抜けの方が懸念される。
今回は木製建具だったのでスッポ抜けはあり得ないので鋭利なもので突かない限り破れないので、やはり一生ものかと思う。
非常に満足の製品だった。
うーん、下手したら網戸本体より高価になるかも知れないネコマールというステンネット。
でも私が推奨するのは真空ガラスのように取りいれる価値が大変高いから。
スペーシアも他のペアガラスよりも高価だし、場合によってはサッシ本体より随分高嶺の花だが売れる。
両者、やはり製品そのものは半永久的(個人見解)であるのが特徴。
この製品も価値観が違うので静かにヒットして、ロングセラーになるだろう。