フロート板ガラス・スリガラスの紹介

フロート板ガラスの製造法が確立される以前は火造りの光沢面があり平滑な歪みのない透明板ガラスは磨き板ガラス ※1 しかありませんでした。
従いましてフロート板ガラスが普及する以前は歪みのある板ガラスを窓に使用していました。
同じ板ガラスでも透明でないスリガラスや型ガラスは多少の歪みは気になりませんが透明の歪みは透過像がゆがみますので意識すれば気になります。
またフロートガラスの原料はその品質維持からカレット ※2の使用率が少ないと聞いていますが、それは不純物の混入を避ける為のようです。

現在は懐古調で逆に歪んだガラスを装飾に取りいれたりもしますが、それらは主にヨーロッパからの製品のようです。
フロート板ガラスの価格は主に諸外国の低コスト品が流入している結果、永らく平行で推移していましたが、2004年秋以降急速に高くなり始めています。

スリガラスはメーカーでフロートガラスの表面に金剛砂とワイヤブラシのようなもので擦り付け微細なキズを連続して入れて加工したものですが、メーカーのスリは社ズリと呼びます。
サンドブラストやその他のスリ加工品とはよく似ているのですがスリ表面の質が違い、私の知る限りメーカー外の二次加工で同じ質感にスリ加工を行えるところは未だ存じませんが、 サンドブラストで非常に粒度の細かいもので加工すると良く似たものが出来る可能性はあります。
スリガラスの特長は直射する光りを柔和な感じに拡散しますので、あるいは和紙に似た光りの拡散を醸し出しているのかも知れません。
一番の短所は油性の汚れに弱い事です。
またタバコのヤニ等も付着すれば非常に見苦しくなりますが、これは主に微細なキズの隙間に汚れが入るのと、元来がホワイト調の色感覚である為、汚れはきわだって目立ちます。

※1
磨き板ガラス→フロートガラス製造法が確立されていなかった時代には透明ガラスはローラーで引き延ばされて一定厚に仕上げていました。
しかし、製法上どうしても均一平滑面を持った板ガラスにならないため、後からガラス面の起伏を削りだして水平な平滑面を作り出しました。
透明ガラスの場合には透過映像が歪む為、今ではフロートガラスに全部変わりました。
また現在でも網入り透明板ガラスだけは磨き加工の製造工程を経ていますが、素板の約9ミリ厚から両面研削研磨して6.8ミリ厚に仕上げます。

※2
カレットとはガラス屑を回収して再生原料に使うものを言います。
専門の回収業者が有料で引き取りに来ますが、業者の言葉では再生としては型ガラスに使用されるのが主でフロートには余り使わないらしいです。



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