床下埋設水道管の亀裂噴水

土曜日の午後6時頃にお客様から掛かってきた一本の電話。
妻が応対すると半月ほど前にサッシ取付をさせて頂いたお客様からだったので、何かサッシの事でお気づきの事があったのかと思い電話を替わって事情をお聞きすると
玄関の土間が湿っていて、玄関の外で水が湧き出している上、蛇口を全部閉めてあるのに水道メーターの回転子がクルクルまわっているとのことでした。

お電話頂戴した時間が時間だけに日曜日の明日お伺いしますと、電話を切ったもののどうも気になるので、お客様宅へ確認に行くことに
2日後が夏至のこの時期は一年で最も日が長く、午後6時過ぎでも昼間と同様に明るい。
現場を見ると玄関土間は確かに湿っていて、玄関の外のアプローチと地面の接点から水が流れていた。
確実に屋内の配管からの水漏れを確信したが、どこで漏れているのか確定のため玄関隣接の和室の畳をあげて床板を外し、床下を見ると全面に浸水しているではないか。
お客様に見て貰い、これからの手順を説明するもこの時間から止水作業はムリなので、今夜はとりあえず床下の水をポンプで排除したうえでどこからの漏水かだけ確認します。
水がなくなった床下にもぐり、止水栓を開いてしばらくすると水が流れる経路を発見したので、おおまかな漏水場所の推定をしました。

カメラで床下の流水を動画撮影しお客様に見て貰った上で、かなりの水量が流れているので今夜は必要な生活水の汲み置きをして、止水栓は閉めておきましょうと申し上げました。
この日の確認作業が終わったのが夜8時過ぎ。
Produce

翌る日曜日の朝8時過ぎより玄関ホールの上がり框付近のフロアに開口を作り、その下にあるコンクリート土間を破砕して掘って水道パイプを探す。
しばらくするとパイプらしきが現れてきたので周囲の土をさらに掘ってパイプを露出させるが、鉄管でなくて本当によかった。
鉄管だと全部取り替えないといけないので厄介だと思って居たのです。
SANYO DIGITAL CAMERA
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完全に露出させて止水栓を開くとパイプ接合部から激しい勢いで噴水が上がったので、亀裂場所が特定できた。
昔の配管なので接続部品を使わず、バーナーで炙って管を広げて差し込んでありますまたパイプの曲がりもバーナーで炙って曲げてありました。
写真で見てもこんな細い亀裂から、あれほど噴水するのかって思うほどの亀裂です。
何十年も埋設されている内にウォーターハンマーなどで接合部の弱い処に亀裂した様子で差し込んで少し曲げたので肉厚が薄くなっていた様子。
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それにしてもこの辺りかと検討して掘った場所がどんぴしゃりだったので本当に良かったと思う。パイプが確認できても亀裂の場所が違えば、それが出てくるまで管に並行して掘削しなければならなかったからです。
内向きなら更にフロア開口を広げて(床下の高さが300ミリ程度しかないため)床下掘削することに成りますし、外向きなら玄関の土間タイルを割っての掘削になります。
そうなるとその日の内の修復が難しくもなります。それら鉄管でなかった事、掘った位置でドンピシャリ漏水していた事を考えると、本当に恵まれた修理となりました。
また在庫の手持ち材料ですべて終わったのも幸いしました。
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フロアの上はカーペットが敷かれてましたのでフロリングをやり直すかどうかは後でゆっくり考えて頂くとして、合板で開口を塞いで午後1時頃の終了となりました。

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2012年11月開設のこのブログ主は1955年生まれのオッちゃんです。 1999年から続いている当店のWebページはhttp://www.hatadagls.com/で HTMLとPHPの併用ですべて自身で編集していますが、ホームページ運営も時代の変化について行けず そのため今じゃ陳腐化が否めません。 ブログは2004年以来の事で、当時は簡易なブログを開設したのですが、 連日多量のスパムリンクの書込みに閉口して、約半月で閉鎖以来ブログから遠ざかっていました。 取得した公的資格は、二級ガラス技能士・バルコニー施工・第二種電気工事士・PV施工技術者認定・家庭の省エネエキスパート・ガス機器設置スペシャリスト・足場の組み立て等作業主任者等、メーカー認定は真空ガラス スペーシア(日本板硝子)・窓シャッター電動化(ソムフィ)・SR工法工事士(三協立山アルミ)・ソーラー施工士(リクシルエナジー)その他等々、です。 趣味はガラスサンドブラストやレーザーマシンによる加工などがあります。 因みに創業は1982年9月で、かれこれ30年を越えました。
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