残念ですが防犯ガラス セキュオも割れます。破れにくくはしてありますが割れます。
ここでご注意いただきたいのは、ガラスにヒビが入った状態はすでに割れているのです。
しかし、防犯ガラスはヒビが入った程度では破れないため防犯性能は確保されています。
普通のガラスはヒビが入ると簡単に分離しますので窓枠から外れてしまいます。
またワイヤーガラスや分厚いガラスを防犯性能が高いと思いがちですが、
比較的簡単に割れて破れてしまいます。ガラスの防犯性能は「突き破りにくさ」にあります。
つまり貫通しにくいガラスが防犯性能を高めています。
耐貫通性能ではセキュオSPが最も優れています。その性能を破壊実験したページが当店Webサイトにあります。
是非ご覧になってお確かめ下さい。
セキュオ(R)は日本板硝子株式会社の登録商標です。
防犯ガラス セキュオは合わせガラスの一種ですので、ガラスの飛散防止に絶大な効果があり、特に地震や暴風による或いは人体の衝突によるガラス事故を大きく防ぎます。 また防犯ガラス セキュオは紫外線の透過率を99.9%以上カットしますこれはセキュオシリーズ全品種で効果があります。
防犯ガラス セキュオの通常納期はお客様からの受注後、約10日(休日を除く実働で)程度ですが、納期もメーカーの受注残高に大きく左右されまして、早い場合は1週間で入荷の場合もありますし、逆に2週間も掛かる場合もありまして、しかも発注しないと正確な納期はメーカーから返ってきません。 またセキュオSP及びセキュオPYは防犯合わせの中間膜を持つセキュオシリーズより若干納期が必要になるようです。 防犯ガラス セキュオのご採用はドロボーに侵入される前にお早めにされるのが賢明かと存じます。
各グレードのセキュオ及び一般ガラスを破壊実験した18パターンに及ぶページが当店Webサイトにありますが、破壊者及び観察者の感覚的なデータです。
当店のページで先ず防犯ガラス セキュオの抵抗力をご覧になってはいかがでしょうか。
数値データを求められる場合は製造元である日本板硝子株式会社ホームページをご覧ください。
→[日本板硝子株式会セキュオのページ]へ
こじ破りに対応した中間膜30ミル=セキュオ30~打ち破りを想定した中間膜60ミル=セキュオ60~より強い中間膜90ミル=セキュオ90迄の各製品に加え高強度ガラスパイロクリアを使用したセキュオPYやガラスの間にポリカーボネイトを挟み込んだセキュオSPなど更に高い防犯性能を発揮する製品まで、それぞれの防犯環境にあわせてお選び頂けます。
製造元である日本板硝子株式会社ホームページに詳細なガラス構成別の記載がありますので、ご覧ください。
→[日本板硝子株式会セキュオのページ]へ
基本的には従来の合わせガラスの延長ですので、防犯ガラスの事を「合わせ防犯ガラス」との名称で表現する場合があります。ですので大きな違いは基本的に中間膜の厚さが厚いことや中間膜の代わりにポリカーボネイト樹脂を挟んだもの等になります。これが一番の違いです。 因みに欧州の規格では中間膜15ミルの合わせガラスには防犯性能を認めていません。日本でも防犯ガラスは中間膜15ミル以上のものを示します。
共同住宅(マンションなど)では、侵入盗から居住者の資産や安全を守るため、防犯ガラスの採用が薦められています (警察庁・国土交通省「共同住宅における防犯上の留意事項」)。1階や2階だけでなく、最上階のベランダも狙われやすいので注意が必要です。平成13年の統計では泥棒に入られた共同住宅の約20%がガラスを破って入られているのです。 その他にも、児童生徒の安全を守るために、学校施設の低層階の外部に面した窓には防犯ガラスの採用が薦められています(文部科学省「幼児児童生徒の安全確保及び学校の安全管理についての点検項目」などがあります) 当店でも実際に小学校の校舎で型ガラスを総てセキュオ30に取替えた工事例もあります。当店Webサイトに施工例ページがありますので参照下さい。
防犯ガラス セキュオは中間膜にポリビニールブチラールの厚いものを挟んでありますが透明度については余り変化が無いように感じられます。 セキュオSPだけは他のセキュオに較べて少し白濁した感じになり、異種ガラスの隣接する窓に採用した場合、初めて気がつくかも知れません。 それでも高レベルの防犯性能を有します事や比較対照が無ければそれほど気になりませんので、視覚的には問題は無いと考えていますがガラスの透明度を意識されるお客様は必ず事前に現物をご確認下さい。 但し、セキュオHG1と言う三重ガラス+ポリカ二層での構成からなる防犯ガラス セキュオは、明らかに白濁がハッキリ視認できます。 セキュオHG1につきましては簡単なページが当店Webサイトにあります。
防犯ガラスの性能は、「突き破りにくさ」にあります。それは、泥棒が侵入に手間取るのを嫌うからです。(侵入に5分以上かかると7割以上の泥棒があきらめると言われています。)防犯ガラスは厚くて強靭な中間膜が柔軟で破れにくく働きますので、ガラスが割れても泥棒がガラスを突き破るには時間がかかる事から防犯性能が高いのです。
セキュオペアという防犯と省エネをドッキングさせた製品があります。 また同社製品でパーフェクトガラスとしてガラスに求められる総ての機能を兼ね備えた真空ガラススペーシア守などもあります。 なお、真空ガラス スペーシア守は機能的に最高レベルの製品です。
防犯ガラスは絶対ドロボーに入られないという事ではありません。 防犯ガラスの目的はドロボーの侵入に掛かる時間を大幅に延ばし、侵入をあきらめさせるところにあります。侵入に時間が掛かると大半のドロボーはあきらめます。そういった目的の製品ですのでから、補助ロックを増やせば更に侵入は困難になります。
防犯ガラス セキュオには規格サイズはありません。
総て現場に合わせた必要な寸法を求めて、メーカーで寸法通りオーダー生産されます。
しかし、種類によって最大寸法の制限が設けられていますのでご注意下さい。
同じ中間膜のグレードであっても厚板により最大寸法が変わりますが大きな防犯ガラスですと3600ミリ×2500ミリまで製造可能です。逆に最小寸法は100ミリ×100ミリに制限されています。
但しセキュオSPやセキュオPYは最小寸法が300ミリ×200ミリが限度です。
特にセキュオSPの最大寸法は板厚によりますが2134ミリ×1219ミリそれにセキュオPYも最大寸法は板厚によりますが2400ミリ×2000ミリとなっていますのでご採用の節はご注意下さい。
製造元である日本板硝子株式会社ホームページにガラス構成別の最大面積の寸法等が記載されていますので、ご覧ください。
→[日本板硝子株式会セキュオのページ]へ
種類により切断可能な防犯ガラスもありますが、絶対不可能なのはセキュオPYです。 またセキュオSP及び中間膜の厚いものや板厚の厚いものは一般販売店での切断は大変困難ですのでお断りしています。 当店でもセキュオ30及びセキュオ60の板厚8.5ミリまでは切断の経験があります。 しかし切断時の破損リスクが発生しますし、切断後ガラス切断面の合わせ性能の維持に疑問(切断時ムリに中間膜を伸長させて切るため部分的にガラスと中間膜の接着に亀裂の入る等)を持っています。 この理由からもメーカーからオーダー入荷した防犯ガラスに切断及び二次加工は原則的にお断りしています。
ドロボーの侵入時ガラスを破る手法はこじ破りと打ち破りの2種があります。 こじ破りはガラス溝にドライバーなどを突っ込みガラスの周辺から割って破りますが、犯行時に破壊音が発生しないのが特長で日本のコソドロ侵入手口の代表です。 打ち破りはガラス正面から乱暴に叩き割って侵入する手口で、ガラスの破壊音が大きいのですがドロボーは気にせず犯行を進めるため、強盗状態に近いです。 普通の建築用板ガラスの強度では簡単に打ち破りもこじ破りも許してしまいます。 またトーチバーナーを使用した焼き破りなどもあり、手口も多様化しています。 当店Webページから関西テレビに画像が映し出された手口もこじ破りで静かに破ったであろうと思われる痕跡なのに大胆にも大穴がガラスに空いています。
残念ですが防犯性能は全く期待できません。 ワイヤーガラスはガラスの中にワイヤーという不純物を含んだガラスであるために強度はむしろ弱いガラスとお考え下さい。 耐衝撃強度についてはワイヤーガラス6.8ミリは一枚ガラス5ミリとほぼ同等です。 防犯ガラス セキュオの一つとしてワイヤータイプをご用意しております。 但し、防犯ガラス セキュオのワイヤータイプは板厚が10ミリを超えてしまいますので事前にサッシのガラス溝の確認を要します。 ワイヤータイプは透明のみの生産ですので不透明の型ガラスのワイヤータイプはありません。 どうしても防犯ガラス セキュオで不透明のワイヤータイプが必要な場合は、特注で製造も可能ですがセキュオのメーカー刻印がなくなります。 或いは透明ワイヤータイプに不透明なフィルムを貼る方法などもありますので、当店にご相談頂ければ幸いです。
数秒から数十秒で破ってしまいます。 当店でも実演でお客様に披露したことがありますがその時も10秒も掛からずガラスに穴が空きました。 このために普通のガラスは非常にトロボーのターゲットとなってしまい易いのです。 ガラスを破るのに5分以上の時間が掛かると7割のドロボーはあきらめると云います。 このために破るのに相当な時間が掛かる防犯ガラスが防御に役立つわけです。
防犯ガラス セキュオ30・60・90・PYはガラスの間に中間膜PVB(ポリビニールブチラールと言う透明の固いゴムのような伸びて戻る軟質のビニール樹脂)を挟みオートクレーブ窯(圧力タンクのような形状をした大きな装置)で加熱圧着されたガラスです。 防犯ガラス セキュオSPはポリカーボネイト(ガラスの300倍強度があるプラスチック樹脂)をガラスの間に挟むため、他のセキュオシリーズより更に高度な圧着技術の上で生産されています。 また防犯ガラス セキュオは製品後の切断が困難なため総ての品種で寸法オーダーの上製造されます。
当店Webのガラス破壊実験のページにもありますように衝撃に対して本来は大変強いガラスなのですが、防犯という面では全く無防備になります。 耐熱強化のパイロクリアでも同じです。 強化ガラスの弱点を突かれると簡単に全面破壊してしまいますので、全く防犯上の効力はありません。 強化ガラス単体でなく是非、防犯合わせガラスのセキュオPYをご検討下さい。 セキュオPYは板厚が最低でも11.8ミリあり、当店仕事場の通用口にも採用しましたがやはり重量があります。 一般住宅のガラス溝9ミリにはアタッチメントで対応できますが、重量に問題がありますので大きな窓には戸車の耐性上、注意が必要です。
防犯ガラス セキュオシリーズはガラス厚の一番薄いタイプでも6.5ミリ厚になります。 木製建具のガラスは通常2ミリ~5ミリのガラス厚のものが多く、そのままでは防犯ガラスセキュオに取り替えはできません。 方法としまして、①建具のガラス溝を広くする・②サッシに取替える・③ガラスはそのままで防犯フィルムを貼る。等などが考えられます。 ①は掛かる手間と時間を考えても仕上がりが綺麗にできないと思います。 ②は一番安全で効果があるのですが費用面で掛かります。 ③は建具に水を見せたくありませんのでガラスを取り外して接着養生期間を数日とってから下の建具にはめます。型ガラスの場合、ガラス面が裏向く場合があります。 いずれに致しましても現場の状況判断になりますので、詳しいことは当店にお問い合わせ下さい。
一般にグレチャンとはガラスのエッジ周囲に被せ、ガラスとサッシ枠の間に存在して、防犯ガラスセキュオの場合はサッシとの接触を防止したり隙間を埋める役目を担っています。 グレチャンにはサッシのガラス溝が9ミリ・11ミリ~用のものがありますが板厚により対応できないものもあります。 防犯ガラス セキュオにはオプションのシーリング施工が一番望ましいのですが、予算の事もありより安く提供できるグレチャン施工も多いです。 グレチャン施工を採用するか、シーリング施工とするかは、当店担当がお客様のご自宅の状況を見て判断させていただきます。
一戸建て住宅で60%以上、事務所や店舗で約30%、共同住宅で約20%という統計結果があります。 以前はピッキングで騒がれましたが、実はその当時からガラス破りの侵入は多かったのです。 統計結果からガラスの防犯向上に当店もお役に立ちたいと存じます。 またピッキングについてもベルウェーブキー及びディンプルキー採用のシリンダへの取替えやサムターンを取り外し可能のものへの取替えも当店では対応を致しております。
シーリング施工は一番理想的なサッシ枠へのガラスの支持法で、ガラスとサッシの間で充填硬化させて仕上げます。 施工には養生テープを貼って粘性のシール材(シリコンコーキング)を充填施工します。シール材は時間経過でゴムの状態に硬化します。 非常に優れているのですが材料と手間の面で費用がかさみます。
日本の防犯ガラスは欧米諸国の防犯ガラスを参考に業界統一規格で設定されました。 防犯ガラス セキュオも業界の統一規格を満たしています。 ただ、日本では業界の規格であり、お役所等が定めたものでは無いようです。 欧米諸国では公的機関が防犯ガラスの規格を基準制定しているそうです。
通常はお近くの日本板硝子株式会社の製品を扱っているお店で施工可能だと思います。しかし、個々のお店の防犯意識や施工に対する考え方もそれぞれありますので日本板硝子株式会社ホームページに掲載の防犯ガラス
セキュオ取り扱い店から最寄りのお店をお探しになるの方がより安心度が高いかも知れません。
当店がアクセスできる地域は是非とも当店へのご依頼をお待ち致します。
→[日本板硝子株式会セキュオのページ]へ
防犯ガラス セキュオには必ず室内側面の右下に防犯グレードを示すメーカー刻印がありまして、この刻印はサンドブラストでガラス表面に直接刻まれていますので、自然に消えることはありません。 また防犯ガラス セキュオの表示シールも室内側面の右上に必ず貼り付けられ(型ガラスの場合は室外側になります)、更に業界統一の防犯ガラスのシールも刻印の近くに貼られていますのでスグに判ります。 しかし、業界統一シールや表示シールを剥がされますと刻印だけが唯一の証明になります。 またお客様のご都合で次に述べるケースもあり得ますのでご注意下さい。 納期が一刻も待てない場合で、在庫があった場合には防犯ガラス セキュオを切断し、1枚から2枚以上に切り分けますと2枚目からは業界統一シールや表示シールそしてメーカー刻印が無い状態になります。 その様な場合は必ずお客様の了解のもと施工しますが、後で防犯ガラス セキュオである事がはガラス面からは判別しません。 当店ではその様なケースは未だありませんが避けたいですね。
デメリットはないのですが、強いて申せば薄いガラスが取り付けられていた窓を防犯ガラス セキュオに取替えた場合に重量が増えます。しかし、住宅用サッシは6.8ミリの板厚までが許容としていますので、使い始めは重く感じられますがそのうち慣れるでしょう。 但し、戸車が傷んでいる場合は戸車を取替えないといけません。
雨戸がある場合は雨戸を閉めて頂きますと防犯上の効果はありますが、その場合でも内側のガラス障子も必ず施錠して下さい。 面格子につきましては油断しがちで、足元がよいところで周囲から見通しのない場所にある窓は少し時間が掛かってもドロボーは面格子を破壊してしまいます。 また面格子のある窓は意外にガラス障子を開けたままにしているケースも多く見受けられますので危険です。 面格子だけに防犯を求める場合はステンレス製の非常に頑丈なものがお奨めです。 お客様の窓が普通の竪桟の面格子である場合は窓ガラスを防犯ガラス セキュオに取替えた方がよいと考えますもちろん施錠も前提ですが。