町の健康マイレージ事業の商品提供

太子町の健康増進でこのほど健康マイレージ事業、たいしくんスマイルへ賞品提供しました。
太子町で産出のサヌカイトを自然に割ったままの断面を利用してたいしくんスマイルの顔をレーザー加工したものです。
サヌカイトを割って加工しやすい割り出しから始めますが、レーザー彫刻には平らな面が必要でそういう風な断面になるように願って割ることになります。
願ってというのは狙っても狙い通り割れませんので、願うわけです。
以前、平らな面を求めてダイヤモンドホィールカッター(石材の切断用)で切断を試みたのですが、水を使わない乾式での結果ダイヤカッターのセグメントが欠けてしまいました。
新品の1万2千円くらいしたダイヤカッターがお釈迦になったわけで涙が出そうになったのですが、それ以来はサヌカイトの断面は割って自然にできた断面を利用しています。
これって、石器時代の手法そのまま踏襲しているわけで、私の心の中では石器時代の技法と現代のレーザー技法とがごちゃ混ぜになっていると思うとホント複雑です。
過去にも観光ボランティアに試作を出したことがありますが、今回は少し意匠を凝らして台座に八角形のガラスを使っています。DSC00014

ガラスの底面にもたいしくんのモチーフをレーザー加工した上で入賞者のネームもあしらいましたので、石だけのものと較べガラスに載せたことで見た感じがぐんとよくなっています。
ガラスへのレーザー加工は出力条件その他の設定が思い通りに行かず思考錯誤の結果です。DSC00011-1

サンドブラストでは難しい線幅もレーザーなら表現可能ですが、なにぶんレーザー光線の照射部分の温度がサヌカイトの表面を滑らかに溶かすほど高温なので、ガラス面に100分の1秒とかの一瞬とはいえ1000度を超えるような熱を加えると溶けた周囲が熱応力に耐えられず微細な表面剥離を起こします。
その剥離現象がなければ、ガラスへのレーザー加工もかなり表現力があがります。
しかし、表面を溶かしている限りガラスは透明性を保っているわけで、それだと加工部分のコントラストが出ないのです。
作品の下に濃い茶の板を敷いているのもコントラストを引き立たせるためのもので、意識して敷いています。

入賞者の中に過去に当店が縁側テラス窓の取替工事をさせて頂いたお客様がおられたためお話しを少し紹介。
お客様の自宅までお渡ししに参りました処お客様は大変感動されたので、感動の訳をお聞き致しましたら次の様な事をお話しされました。
私の農園ではサヌカイト石が採れますので過去に石を求める方がたくさん来られラジオでも紹介されたことがあるのです。
それがあってこうしてサヌカイトに町のゆるキャラをあしらったものが帰ってくるとは本当にうれしくて玄関に飾っておきます。
と、仰って頂きました。
それほどサヌカイトには思い入れと想い出のあるお客様に再びあえたことが私にはありがたく、そしてちゃんと元々サヌカイトのご縁のある処にお届けできたことが何よりうれしい出来事でした。

spaciadesuyan の紹介

2012年11月開設のこのブログ主は1955年生まれのオッちゃんです。 1999年から続いている当店のWebページはhttp://www.hatadagls.com/で HTMLとPHPの併用ですべて自身で編集していますが、ホームページ運営も時代の変化について行けず そのため今じゃ陳腐化が否めません。 ブログは2004年以来の事で、当時は簡易なブログを開設したのですが、 連日多量のスパムリンクの書込みに閉口して、約半月で閉鎖以来ブログから遠ざかっていました。 取得した公的資格は、二級ガラス技能士・バルコニー施工・第二種電気工事士・PV施工技術者認定・家庭の省エネエキスパート・ガス機器設置スペシャリスト・足場の組み立て等作業主任者等、メーカー認定は真空ガラス スペーシア(日本板硝子)・窓シャッター電動化(ソムフィ)・SR工法工事士(三協立山アルミ)・ソーラー施工士(リクシルエナジー)その他等々、です。 趣味はガラスサンドブラストやレーザーマシンによる加工などがあります。 因みに創業は1982年9月で、かれこれ30年を越えました。
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