昨年末にレーザー光線を発振しなくなったグリーンレーザー墨出器、大陸製品で安く入手できたので、多少のお粗末さは覚悟の上だったが、やっぱり一年経たないで故障だなんて。
さすが大陸製品と割り切っているものの使用した便利さへの愛着もありすぐに廃棄するのはもったいなくて、ダメ元で分解してみた。
どうなっているのかサッパリ不明だが、何かの拍子に発振するので調べてみたら電源を本体に接触させると発振する事が判明。
絶対にそんな事は異常である事は百も承知であるが、他に発振させる事が不明だったので電源から別の導線を本体にハンダつけした。
しかし、それでは本来の電源を切っていても電気が通りっ放しで具合が悪い。そこで天辺にある四つのレーザー照射窓の使用していない部分にスイッチを取りつけて電源遮断。
スイッチ操作は二度手間だが、正常に光線は発振するようになった。
これでお気に入りのグリーンレーザーがまた復帰と自画自賛の悦に入っていた。
なんと云っても明るいので見やすい。従来からの赤色レーザーでは少し明るい野外ではレーザー光が視認できず受光器を使用しないと使い物にならなかった。
グリーンレーザーを使うと、赤色レーザーでは使えない明るい環境でも直接レーザー光が視認できるのでタテ墨ヨコ墨の確認が早くて手放せなかった事がなにより大きい。
ところで水平垂直の精度はパッと見には判らないため、精度確認のため別の赤色レーザーで比較してみた処、狂っているではないか!!
まさかとは思ったが水平垂直の精度が出ていない事が明らかになった。
どうしようか考えたが、12月16日の事で年末にさしかかる時期で、あまり時間を費やしたくないのでとりあえず収納ケースに保管しておいた。
年が明けて1月12日になって再び分解して原因を調べると、年末に本体に取付た導線が振り子部分に接触して振り子が傾いていた事を発見。
(※振り子にタテ墨ヨコ墨のレーザー発振の半導体が取りつけられていて、これが水平垂直の要)
それで導線を振り子に触れないようにして組立終了後、赤色レーザーと並べて水平垂直を確認すると大丈夫だった。下の写真では赤色がしっかり見えているが、あまり明るくないところではハッキリ見えるのであって、野外の明るさでは全く見えない。またグリーンレーザーであっても晴天時の太陽光が明るいところではやはり使いづらくなる。
だけど、いつまた突然狂うかも知れないのでこれからは現場での使用は2台持ちでいつも狂っていないか確認の上使う事になるだろう。
2台持ちは一見不便な様だけれども精度の安全性からもその方が良い。
2台とも狂っている場合が万一あるかも知れないと疑えばキリがないのだが、たまには糸と錘からなる下げ振りで垂直を確認するとより安全だ。