大型扉フランス落しの補修

河南町の総合体育館からの連絡で大型両開き扉の固定する落し棒が折損して扉の施錠ができないとの連絡がありまして、現場へ見に行くとフランス落しの落し棒が折れています。厳密には上の落し棒はネジが振動で廻って短くなり、長い間、全然動作していない様でした。
その状態で下のものが折れたため、扉は固定できず困った事になっていました。

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現場の状態確認に行った際、上部のフランス落しはネジが自然に回転して締っていった事が原因で掛からなくなったのですが、この棒がまた長くて1.5メートルほどあります。
扉上部の穴から棒を出そうとするのですが、やたら長いために振れてなかなか出てきません。
時間が掛かるので扉の見込み側、つまり側面から穴を明けてから、落し棒を鍵型に曲げた針金で上部穴に誘導して出しました。
これでとりあえず扉は固定できますので、次に下の落し棒を取り外してみたら完全に折れていたのですが、折れた残りが保管されていましたので溶接して修理することにしました。
そうするのは取り寄せるより時間が早いのと、もっと強度アップが図れるからです。

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この様にアルゴンガスを用いてTIG溶接で棒を修復しましたが、元々はパイプ状の棒で中が空洞だったため扉の大きさに対応した強度がなかったのかも知れないと思いました。(普通は折れませんが、とにかく扉がデカ過ぎるため風に煽られて閉まった拍子に偶々出ていた棒が下枠に激突して折れたのかも知れません。)
パイプの中に鉄棒を入れて溶接しましたのでメチャクチャ強くなっています。

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ご覧のようにとてもデカイ扉で高さは3mを超えていたと思います。
丁番も普通の見慣れたタイプのものでなく、ピアノ丁番が取付けられていましたのでその一枚の扉重量は軽くても200Kgを超えているのではないかと感じましたが、何はともあれこの様なデカイ扉を取り外す事なく補修できたのはラッキーでした。
これを取り外すとなると5人くらいは必要になるでしょうから、体育館の管理されている方もほっとされたようです。

spaciadesuyan の紹介

2012年11月開設のこのブログ主は1955年生まれのオッちゃんです。 1999年から続いている当店のWebページはhttp://www.hatadagls.com/で HTMLとPHPの併用ですべて自身で編集していますが、ホームページ運営も時代の変化について行けず そのため今じゃ陳腐化が否めません。 ブログは2004年以来の事で、当時は簡易なブログを開設したのですが、 連日多量のスパムリンクの書込みに閉口して、約半月で閉鎖以来ブログから遠ざかっていました。 取得した公的資格は、二級ガラス技能士・バルコニー施工・第二種電気工事士・PV施工技術者認定・家庭の省エネエキスパート・ガス機器設置スペシャリスト・足場の組み立て等作業主任者等、メーカー認定は真空ガラス スペーシア(日本板硝子)・窓シャッター電動化(ソムフィ)・SR工法工事士(三協立山アルミ)・ソーラー施工士(リクシルエナジー)その他等々、です。 趣味はガラスサンドブラストやレーザーマシンによる加工などがあります。 因みに創業は1982年9月で、かれこれ30年を越えました。
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