コーナー出窓の突き合わせFixで久し振りにスペーシアの施工があったので写真と説明を載せておこう。
現場は西宮市の高台で南東方向に梅田都心~大阪湾岸のロケーションが広がり、実に見晴らしの良いお家だった。
スペーシア突き合わせ納まり断面図例
先ず、古いガラスを撤去しその後にスペーシアを取付けるが、通常のガラス突き合わせはその部分のガラスコバ(切断小口)が変な光り方をするのを避けるため面取り及び断面を平滑に磨いたもので施工するものである。
しかし、スペーシアはそうはできない。
スペーシアのエッジは2枚重ねの段違いのような断面構造であるためコバを平滑にすることが不可能である事と非常にデリケートな真空の封着部を露出させるわけには行かないのでガラスエッジの封着部保護のためカバー材が必須となる。
実際の現場写真①スペーシアを取付けた状態でこれからシーリング等の作業へと進む
写真②外部にエッジカバーを取付けた後、内側シーリング作業中の状態
写真③養生テープを外した状態で内部エッジカバー材を取付けるまで
しばらくシール材を固まらせる
写真⑤3時間程度放置(他の作業をする)の後、内部エッジカバー材を取付けている状態
スペーシアの突き合わせ施工は過去4~5例あるのですが、施工中の写真は初めてとなります。
住宅用サッシのコーナー突き合わせは室内からのガラス施工となりますが、通り柱が邪魔でスペーシアの取付けがやりにくい場面で、通常のガラスならエッジがサッシの金属部分に触れても別段気にもなりません。
ところがスペーシアはカラスエッジの封着部を欠けさすと大変な事になりますから、最大限に注意を払いながらの施工となり通り柱を回避しながら、変な角度までガラスを倒しつつ、すこしひねりつつ、しかも施工者も力のいれにくい態勢での取付けに少々腕の疲れと気疲れがあります。
これがビル用ならば柱の存在がないので施工の難度は全然違うものとなりやりやすいのですが.....。
なにはともあれ無事取付け完了。