エッチングガラスの紹介

初めてエッチングガラスを見たのは奈良県葛城市の(株)市川ガラス様に勤務していた1978年頃でした。
確か、エンゼルフイシュをあしらった絵柄でしたが、初めて見るものですからこの世にこんなに美しいガラスが
あったのかとしばらく見とれていた記憶があります。


エッチングガラスはガラスをサンドブラストして段をつけて彫った後にフッ化水素酸でガラスを腐蝕加工したものを指します。 平彫り・段彫り・多段彫りと段数が多いもの程、手間が掛かります。

現在も100%職人による手加工でしか彫刻と腐食の一連の加工はできませんし相当な熟練が必要です。 私は装飾ガラスの中でもエッチングガラスは立体的で大変美しいものですから一番気に入って居ます。

左はその道一筋のプロが製作した古典的題材の近江八景です。
最近はこういうガラスのよく似合う和風建築が随分少なくなりましたが、こういう伝統的なものは大事にしたいと思います。

ガラスにおける立体画像の最高峰がエッチングガラスだと考えています。
そしてやる気になれば素板ガラスの製造限界までの大きさも表現可能です。(強度に問題がありますが)

現在は腐蝕をせずに色の焼き付けをしたエッチングもあるようですが、ガラス屋の目から見るとやはり本物は腐蝕したものであると思います。
色彩が美しいのですが色で表現を逃げているような気がするのです。

当店主がデザイン並びにエッチング加工したガラスの取付例リンクここからご覧になれます。

もう一つの板ガラス彫刻カッチングはこちらからどうぞ
現在では後継者が居ない可能性があります。



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