昨年末にバッテリーウェルダーが昇天して以来、溶接はアルゴンによるTIGしか使えなかったが、TIG溶接は200Vなので現場では単相200の環境が少ないため使用不可だった。
それよりも手軽な被覆棒によるアーク溶接ができないのはもっと困る。年間にそれほど多くの溶接作業があるわけではないが、必要なときにないと困るので今回購入した。
このエンジンウェルダーは単相200Vが使えるので現場でのアルミ・スチール・ステンレスと材質を問わないエアプラズマカッターが使える利点がある。
単相200VがあるとTIG溶接ももちろん使用可能となるが、現場ではTIG溶接よりも被覆溶接棒によるアーク溶接が圧倒的に多い。
それでも単相200V付きのものを選んだ理由はやはり金属切断が早いエアプラズマカッターが使える利点に重きを置いた結果の購入である。
そして発電容量が大きいので、被覆溶接棒も4㎜棒が使用できるので鍛冶屋が現場で使っている溶棒が使えるのである。
一台目は昭和62年くらいに購入のエンジンウェルダーで3.2㎜棒の溶接と100V20A電源出力のものだったが、創業時から賃貸ガレージの狭い場所で仕事をしていたため工夫して保管していた。
そのガレージを平成9年になって買い取り自宅建築で仕事場が手狭になるため保管場所がなく無念にも知り合いに無償譲渡した。
それから数年経って、仕事場のガレージを鉄骨2階に建て替えた後にやはりウェルダーがないと不便なため、今度はバッテリーウェルダーを平成17年に購入した。
このバッテリーウェルダーは軽便で運搬も楽だったのだが、4年くらいでディープサイクルバッテリーを全部入れ替えないといけない。
昨年末(平成26年)に互換バッテリーを使ったら良いだろうと換装したが、10日くらいで過充電の不注意からバッテリーも抵抗器も駄目になったので、アーク溶接はできなくなった。
それで今度は再びエンジンウェルダーをと思ったのだが、別に今すぐ不要不急のものであるから、新品であってもオークションに出品される機会が多いので、それの安値落札を狙ったのである。
過去の落札相場を参考に希望価格を設定し、それ以上の価格には入札しないことに決めていたが、なかなか新品の安値出品がない。
それでも根気よく数日に一度はそのオークションを確認していたら、直近に誰かが新品を当方の希望価格で落札していたので、もう出品されないかと思って居たところもう一台同じ出品者から出品されたので、すぐに当方の上限価格で入札した。
競売の途中には価格を追っかけて来る者もいたが、すべて途中で退場した。
やがてオークションの期限が10分前とかになって、本気で落札を狙う競争相手が現れたが、当方は設定価格の落札上限まで競り合う自動入札になっているのでこちらが競り負けるか、相手があきらめるかのどちらかだった。
結果、競争相手が諦めたので当方の落札が決定、早速連絡をして二日後には入荷した。
税込(8%)メーカー価格が78万が税送込で30万割れの購入は後にも先にもオークションではなかなか少ないのではないかと、内心ほくそ笑んでいる。